真冬の寒さって、なんとなくやる気も体力も奪われる気がする——そんなイメージ、ありませんか?
でも実は、アーユルヴェーダでは 「一番寒い時が一番元気な時」 と考えられています。寒い季節は消化力(体の内側の燃焼力)が強くなるため、じつはダイエットにもってこいのタイミングなんです。
この冬は単に “寒さをしのぐ” のではなく、身体を巡らせて活かす季節にしてみませんか?毎朝の散歩や日々の動き方、アーユルヴェーダ流の暮らしのヒントを通して、コートを脱ぐ春へ軽やかに向かうための習慣をご紹介します。
気温と消化力の反比例の関係性
夏は気候も良くてたくさん出かけたくなるけれど、夕方にはぐったり…という方も多いのでは?
それもそのはず、気温は高くなればなるほど、人から体力を奪います。
それに対し、寒くなればなるほど、環境からも食事からも人の身体は滋養され、
元気になっていく。というのがアーユルヴェーダの考え方。
だから一番寒くなってくる冬至が一番元気で、一番暑くなってくる夏至が元気がない時なんです。
そして、アーユルヴェーダでは「体力」と「消化力」はイコールの関係性。
体力が一番高い冬は消化・代謝の力も高まり、体力が一番低い夏は消化・代謝の力は弱まります。
つまり、冬の寒いうちは元気に運動できて、ダイエットを始めるのに最高のチャンス!ということ。
春先にコートを気持ちよく脱いで、軽快な身体になりたい方は、寒いうちから少しずつ運動を始めましょう。
まずは朝晩の食事の後の散歩から
運動はどれくらいすればいいですか?
という質問をセッションでもよくお受けします。
その答えは「人それぞれ」がいつも正しくて、それは人が生まれながらにして体力の差があるからです。
カップラーメンを年がら年中食べていても消化不良にならない人がいる一方で、
一回食べただけで具合が悪くなる人もいるように、
毎日5kmのジョギングがみんなにとって身体に良いということはありません。
そこで目安としておすすめなのが「その日の自分が息が上がって、ちょっと汗をかいたらストップ」
すること。
アーユルヴェーダで運動は「代謝を上げて、消化をサポート」するためのもの。
汗をだらだらかいて、終わったらバタン!と倒れてしまう運動は労働に値します。
(プロで運動をやっている方にはお伝えできないことですが)
簡単に始めやすいのは、朝晩の食事の後の散歩。
だいたい8分ほど進んで、8分かけて帰ってきます。


冬の朝はこんな風に枯れた木の姿が美しいし、

海のそばに行ったら、夕方の散歩はこんな景色が見られます。
毎日仕事と生活のルーティンで同じ道だけを歩いていると目にしない景色を、
ゆったりと楽しむのが春を迎える時の楽しみです。
運動はどんなものが良い?ドーシャ別におすすめの運動の種類は
運動といっても、もともと幼少期に運動をしていた経験がある人とない人では、始める勇気も勢いも違いますよね。運動をたくさんしていた方は「ランニング始めようかな」「ジムに入会しようかな」という気持ちも起きやすいものです。
そういう気持ちにそもそもなりにくい方は「まずは歩く」「誰か得意な人に誘ってもらって走ってみる」などやりやすくなる方法を無理せず探ってみてほしいものです。
ところで、アーユルヴェーダでは運動の種類や運動量の目安についても言及しています。運動量の目安は前述の通り「夏は少なめ、冬は多め」「どんな時でも息が上がって、ちょっと汗をかき始めたらストップ」です。
一方、運動の種類はどうでしょう?ドーシャ別に分けるならこんな感じです。
・vata…リラックスできるゆっくりとしたヨガ、散歩
・pitta…争いがないスポーツ。水泳など涼をとれるもの。
・kapha…身体を冷やさず、しっかりと汗をかける運動。筋トレやマラソンなど。
ここで難しいのが、vataの人ほど頑張りすぎて負荷の多いヨガや筋トレ、マラソンにチャレンジしたり、kaphaの人ほど散歩くらいでいっか、となったりする。一方pittaの人も闘争心が燃えて何故かキックボクシングに入会する。といった現象がよく見られるのですが、これでは運動が身体を疲れさせる一方になってしまいます。
運動によって得られる心のリラックス効果はたくさん。自分の体質を知って、適した運動を無理せずつづけて、気持ちのいい季節の巡りを感じましょう。
2024.11.12追記
